カロミルコネクト導入事例
京都大学大学院医学研究科婦人科学・産科学では、京大医学研究科の万代昌紀教授・山口建講師を中心とした9名の研究チームで「婦人科がん患者に対するモバイルアプリケーションを用いたがんヘルスケア管理のFeasibility Study」を約100名で行い、その後、より多くの婦人科がん患者からデータを集める「婦人科がん患者に対するモバイルアプリケーション等を用いたデータベースの構築とへルスケア評価の探索的研究」を行っています。
本研究は、京都大学医学部附属病院とその共同研究施設(近畿大学病院、岩手医科大学附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、国立病院機構 京都医療センター、大阪赤十字病院)の産科婦人科で診断、治療、経過観察を行う18歳以上の婦人科がん患者を研究対象者としており、治療および本研究への参加にあたり説明を受けた後、理解の上文書同意が得られた方を対象に行われているものです。
「カロミル」は、指導対象者の食事データの記録・蓄積が自動化されるだけでなく、AIが食事内容を自動で解析・栄養計算するので、指導者の栄養計算など指導にかかる手間が大幅に削減されることが大きなメリットです。
近年がんの治療の目的として、がんを治すだけではなく患者のQuality of Life (QOL)を向上もしくは維持させ、精神的・社会的な日常生活を改善することが求められています。
そうした背景がある中、「カロミル」導入以前は、病院を受診した際の診察/検査のみならず、日常生活情報等の健康データをいかに診療に取り入れるかというのが課題でした。
「カロミル」の画像解析AIによって、誰でも簡単に食事記録ができることや、「カロミル」に記録した特定ユーザーの食事履歴データを診療や研究等に活かすことのできる“カロミルコネクト”の機能があることから、導入を決定されました。
弊社を決める際、大手企業と検討をしたそうです。ただ、大手企業はレスポンスが遅いことと、価格が高く合わなかったそう。一方弊社は、レスポンスが翌日すぐに入り、弊社代表の棚橋がすぐに訪問したそう。導入を決定した要因は、「カロミル」の機能はもちろんだが対応のスピード感と柔軟さに納得され導入を決められたそうです。
(※入院患者でなくても院内張り紙を見た外来の方から連絡が入ることや、自ら申し込む方もいる。)
食事内容の記録や、外来のみでは難しかった体重管理がアプリ上で簡単に確認できるようになり、かつ各患者の情報をしっかりデータとして残すことができるようになりました。これは患者の状態の把握だけではなく研究としてもとても有用といいます。また診療医においては、患者が健康的な生活を送れるよう意識するようになったそう。さらには研究チームの先生方も食事や栄養素の面で勉強になったという声もいただいています。
今回取材にご協力いただいた、京都大学大学院医学研究科 婦人科学・産科学の山口先生/東山先生は、「がん患者の治療中に患者さんがどのような状態かを見るうえでとても参考になるのは、体重減少のモニタリングだと言われています。というのも、体重には患者さんの普段の生活が反映されているからです。例えば、ストレスマネジメントアプリでストレスを感じている時に体重やカロリーを見てみると体重が著しく下がっています。つまり『しっかりと食事をとっている状態=身体的にも精神的も健康』というように、体重の増減は健康状態のバロメーターになっているのです。
また、がん治療においても体重のコントロールはとても重要です。加えて、我々自身もカロミルを活用することで、ヘルシーだと思っていた食事が意外にも脂質や糖質が多いことや、たんぱく質をとることが難しいことが分かりました」とお話しされています。また「病院食はカロミルに登録されていないことが多かったので、登録されるとより病院等で活用している方も使いやすくなると思います。また体重や栄養素等、異常値になったときにアラートなどで知らせる機能があると良いと感じます」とのこと。
当社では、この様なユーザーや取引先様からの意見を元に、誰でも利用しやすいアプリとなり、我々のミッションである「健康寿命を太く、長く」を多くの方が達成できるようアップデートを常に続けています。
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