カロミルAPI導入事例

NECソリューションイノベータ株式会社の
従業員向け「健康ミッションアプリ」に
食事ミッション機能を追加
~カロミル食事画像解析APIを活用し、食生活改善を啓蒙~

NECソリューションイノベータ株式会社様

NECグループの社会価値創造をICTで担う中核ソフトウェア会社です。システムの実装力が強みで、社会やお客様のDX推進、企業の価値向上、社会課題の解決などに貢献するSI・サービスを全国で提供。近年は、「健康診断結果から生活習慣病発症リスクを予測するAI」を倉敷中央病院と共同開発しているほか、個人の健康情報を一元管理する「デジタル健康手帳」を開発するなど、ヘルスケア事業にも注力しています。

また、多様な能力を持つ人材が集い能力を発揮できる魅力的な企業であるよう、積極的に健康経営を推進しており、「健康ミッションアプリ」を従業員向けに開発・運用しています。今回、従業員の皆様から要望の多かった"食事や栄養に関するミッション"を追加するため、当社の「食事画像解析API」を採用いただきました。
当社サービス導入にあたり、ご担当いただいた山本様にお話を伺いました。

「健康ミッションアプリ」とはどういうアプリでしょうか?

「健康ミッションアプリ」は、当社の従業員専用の健康行動の習慣化に役立つスマホアプリです。

アプリの中では、様々なミッション(3,000歩歩こう、毎日ログインしよう、朝ごはんを食べよう、など)が表示され、クリアするとコインを獲得できる仕組みです。

コインの獲得数に応じて、毎日社内ランキングが発表されるため、上位を目指して多くのミッションをクリアする人もいますし、同僚などと一緒に楽しみながら自分のペースで取り組む人もいます。

昨年からは、「ミッションをクリアすると獲得できるアイテムでパネルクイズに挑戦できる」というゲーム要素や、「ユーザー同士でQRコードを交換するとフレンドになれる」というつながり要素も追加しました。

ちなみにこのアプリは社員ならいつでも使えるというわけではなく、年に2~4回実施する健康増進イベントの期間中だけ使えるという仕組みになっています。

期間限定にすることで、「毎日継続する自信はないけど、イベントなら参加してみようかな」というライト層にも楽しく利用してもらうことができています。

食事の画像解析機能を追加した背景はなんでしょうか?
また、その使い方の特徴を教えてください。

健康ミッションアプリのイベントを開催し始めた頃のミッションの内容は、「◯◯歩歩こう」「ストレッチをしよう」など、運動に関するものがほとんどでした。

すると利用した社員から
「食事に関するミッションも欲しい」
「健診後の面談でカロリーや栄養バランスに関する指摘を受けるが、どうしたらいいのかわからない」
という声があったため、食事や栄養に関するミッションの追加を検討するようになりました。

しかし、単に「野菜を食べよう」「バランスよく色々な食材をとろう」などというミッションでは、利用者が本当に実践できたかどうかがわからないため、ミッションクリア可否の判断ができないという問題がありました。

そこで、カロミルの画像解析技術を活用したミッションを追加することにしました。

具体的な使い方としては、まず以下の画像のように「食物繊維を摂ろう」というミッションが表示されます。

その後に利用者が食物繊維を含む食材を使った料理の画像(例:レタスサラダやきのこマリネなど)をアップロードすると、カロミルの画像解析機能によってその画像が「食物繊維を含んだ食品である」ということがわかり、ミッションクリアになる、という仕組みになっています。

このようなミッションを追加することで、
「どんな食材にどんな栄養素が含まれているのかわかる」
「実践へのモチベーションが向上する」
という効果が期待できると考えています。

どのように「カロミル」や「カロミルAPI」を知りましたか?また、導入の決め手を教えてください。

食習慣改善に関するアプリの情報収集をしている中で、カロミルを見つけました。
他のアプリと比べると特に、画像認識の精度が高そうだと感じたのが、導入の決め手です。
実際に試してみても、一般的な食材や料理であれば問題なく認識されたので、社員にとってもきっと使いやすいだろうと思いました。

導入後のお客様からの評判はいかがでしょうか。

利用した社員からは、
「撮影するだけだから簡単」
「きちんと認識されるからやる気が出る」
「その食品に含まれる栄養素を判定してくれるのが面白い」
というような感想があり、スムーズに使ってもらえていると感じています。

例えば「ビタミンB1」に着目したミッションでは、イラストのようにその栄養素が含まれる食材一覧画像を最初に見せることで、「じゃあ今日のおやつはナッツにしよう」という風に考えることができるので、行動しやすかったという意見もありました。

今後の「健康ミッションアプリ」の展望を教えてください。

生活習慣改善は「いかに継続してもらうか」が、最大の課題です。

継続につながるよう、今は「行動の見える化」や「インセンティブ付与」等に取り組んでいるところですが、最も大事なのは、その行動を楽しむことと、一緒に取り組む仲間を作ることだと考えています。

実際に前回のイベントでは、「チームで参加した人たちのほうが、継続率が高かった」という結果もありました。そのため、今後は仲間と楽しめるような機能の開発に力を入れたいと思っています。

食事に関しては、基本的な栄養バランスを整えるのはもちろんのこと、それだけでなく「自分の体調に合わせた食事の調節」や「内容だけでなく食べる時間帯も考慮すること」などに関するミッションを追加することで、社員の食生活改善に寄与していきたいです。

今後も、健康ミッションアプリを使うことで社員の日常がちょっと楽しくなったり、仲間と一緒に小さな達成感を積み上げることで、健康行動を習慣化してもらえたりすることができるよう、アプリやイベントのブラッシュアップに取り組んでいきたいと思います。

一覧へ戻る